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生命あふれる田んぼのお米

栽培方法・肥料

ただ単に農薬を使わないだけでない。稲自身を強くすることが大切。
田んぼはお米を作るだけの場所ではなく、豊かな生きものの生活の場。

▲田んぼはお米を作るだけでなく、
様々な生きものが暮らす場所となる

 

 

稲の栽培に使用される農薬には、大きく殺菌剤・殺虫剤・除草剤があります。

【殺菌剤】・・・病原菌を殺す薬で、イモチ病の予防などに使われます。

【殺虫剤】・・・稲の害虫を殺す薬で、稲を食害するカメムシなどの防除に使われます。

【除草剤】・・・田んぼに生えた雑草を枯らす農薬です。

農薬の使用により稲作りは昔のような大きな労力をかけずに行えるようになりました。日本の経済の発展にも大きく寄与し、私たちがお米が食べられなくなるという心配をせずに生活できるのも農薬のプラスの側面です。

その反面、農薬の使用により水や土壌を汚染したり、人体の健康面への影響など農薬に対する不安が叫ばれます。 また、 農薬の中には、発ガン性などがあると指摘されているものがあります。農薬を多量に摂取すれば急性中毒を引き起こし、死亡する場合もあります。微量に摂取しつづけた場合でも、徐々に農薬が体内に蓄積していくとアレルギーや化学物質過敏症を引き起こすおそれがあります。

また、農薬の使用により大切な田んぼの生きものが生息できる環境にダメージを与える場合があります。田んぼの生きものを稲作りの大切なパートナーと考える『生命あふれる田んぼのお米』の稲作りでは、彼らのためにも農薬を使用しません。

 

ただ単に農薬を使わないだけではいけない。稲自身を強くすることが大切。

 

 

左:生命あふれる田んぼのお米の稲の姿
右:一般の稲の姿

 

 

また、ただ単に有機質肥料を使えば農薬が必要でなくなるかと言えば、そうではありません。慣行栽培と同じ方法で農薬を使わないだけだと、稲はたちまち病気や害虫に負けてしまいます。

農薬や化学肥料に頼らない稲作りの根本は、稲自身を強くすること。稲を強くするための方法が稲を野生のような厳しい環境の下で育てることです。
『生命あふれる田んぼのお米』の稲は種もみや育苗の時から、人間が過保護に育てるのではなく、田んぼという厳しい環境の中で、自分の力で生きていけるように育てます。
そのために、種をまく量を少なくして苗1本1本が思う存分太陽の光を浴びられるようにしたり、加温してひょろひょろした苗を育てるのではなく、自然条件に近い温度で太い苗に育て、浅くしか耕さない硬く締まった田んぼに丈夫な苗を植えていきます。

人間の役目は、あれやこれやと手をかけるのではなく、稲が田んぼの厳しい条件の中でもたくましく生きていけるように見守ることです。

 

 

『生命あふれる田んぼのお米』お米作りの流れ 冬から収穫まで


肥料や除草については、生産地の土地、風土に合わせて肥料は異なります。
現在はコシヒカリのみ動物性の肥料を使用しておりません。
また、今後もその土地にあった改良を重ね、よりよい方法を追求し続けています。

 

 

■ 宮城県大崎市田尻産 ひとめぼれ 

【肥料】
田んぼは生きものの住みかの中で水を浄化し、その中でサヤミドロ(藻の一種)が発生し肥料となる。
マルイ有機の醗酵ペレット(抗生物質不使用で育てられた鶏糞を固めたもの)、米ぬか、ミネキング(ミネラル補給、古代海底の貝化石)一部堆肥として抗生物質不使用で育てられた、家畜の国産和牛の牛フン使用。

【除草】
米ぬか、大豆を田植え時に蒔き、雑草の抑制をする。
手刈り、機械除草

■ 秋田県由利本荘市産 ササニシキ 

【肥料】
田んぼは生きものの住みかの中で水を浄化し、その中でサヤミドロ(藻の一種)が発生し肥料となる。
堆肥(もみがら、米ぬか、田園の土(土着菌)を何回も天地返し2年間ねかせ完熟したもの)を使用。有機質100%、菜有機(有機認証センター認証)の肥料を使用。

【除草】
米ぬかペレット(米ぬかと大豆を混ぜたもの。良質の米ぬかを低温醗酵させペレット化したもの)を田植え時に蒔き、雑草の抑制をする。
手刈り、機械除草、合鴨農法
合鴨農法を実施(合鴨を田んぼに放ち、雑草を食べてもらい除草。合鴨のフンが肥料になる。合鴨が大きくなると稲を食べてしまう被害もある。現在は真鴨です。)
※農法別のお米の指定は出来かねます。
※秋田県由利本荘市産 残留度ゼロ米ササニシキは、上記と同じ肥料、除草方法だが、田んぼによりどうしても1度だけ除草剤をまいている。(残留農薬検査では、農薬が残っていない)

 

私たちの生産地は航空防除(ヘリコプターで農薬をまく事)をおこなっておりません。
また、周りの生産者の方々にも飛散しない農薬を使用してくれるよう協力して頂いております。

生命あふれる田んぼのお米|2012.8.29

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