農場の中を自由に駆け回る豚たち
私たちがイメージする養豚は、狭いゲージの中に所狭しと詰め込まれた豚の姿ではないでしょうか。しかし、宮城県田尻町の丘陵地帯に広がる牧場を訪れると、そんな養豚のイメージを180度覆す光景が広がっています。そこには、草を自由に食べ、泥んこになり、牧場を駆け回る豚たちがいます。
養豚場を営んでいるのは高橋精一さん。臨床獣医を務め、現在は獣医業とともにお米づくりや豚の放牧と手作りのハム工房を営んでいます。
「普通の豚の生活は、狭い場所にギュウギュウ詰めにされて、動けないし、匂いも臭い。一般的には、豚はストレスのかからない動物だといわれていますが、そんなことは無い。」豚たちは、「おーい」との掛け声で林の中から一目散に高橋さんのもとへ向かってきます。
「小屋飼いの豚の脂は、ベタついてまずいが、放牧すると味が良くなる。自然の草や土を自由に食べることで、ミネラルやビタミンが摂れるんだね。農薬や化学肥料漬けで育った稲が元気がないのと一緒。稲も豚も自然の恵みを受けて育つ生き物。それを今まで人間の都合で押し殺してきたんだね。」
生後3か月から放牧された豚たちは、約3か月間この牧場で過ごします。最初35kgほどの体重も、その間に3倍以上になります。
無添加のハム・ソーセージづくり
しかし、高橋ハム工房では、増量剤を使用しないので1kgの肉から800gしか作ることができませんし、発色剤や一切の添加物を使いませんので本来の自然の色に仕上がっています。でも、その分肉本来の旨み成分が保つことができ、保水剤を使用していませんので、冷凍して頂いても味が変わることがありません。シンプルですが、肉本来の旨みで勝負できるハム・ソーセージです。 |