| この経験の中で、毎日鶏の行動を観察して一番大切なことが分かりました。それは、「土」でした。放し飼いにすると鶏は土をほじくり、土をたくさん食べるのです。
土中のミネラル・土壌菌・バクテリアが鶏の抵抗力を著しく高めることが分かったのです。また、尾鈴山系は有数の野草の宝庫でした。
はこべ・なずな・よもぎ・いたどり・・・等々手付かずの自然の野草は、鶏に天然のミネラル、ビタミンを提供してくれました。
やっと病気にならない、内臓が丈夫で、「本当に健康で丈夫な鶏」が出来たのです。今では鶏が本来の「野生」を取り戻して生き生きと育っています。
放し飼いなのに羽はピカピカに光り、見るからに元気そうでした。野生を取り戻した鶏たちは、「はやぶさ」や「鷹」の攻撃に見事に一斉に木や茂みの下に避難します。猪の攻撃にもすばやく逃げ、犬には、向かっていきます。
ある有名な自然農法の指導者が訪れ「ここまでの馬鹿はいない。よくこんな非効率で採算の合わない方法で、よく生活ができる」と褒めたのか馬鹿にしたのか分からないことを言われたと、黒岩さんは笑っていました。 |